2014年1月28日火曜日

草枕 旅ゆく君と知らまさば


 唱歌にある「埴生の宿」というのは、粗末な家というくらいに思っていました。

埴生というのは、まあせいぜいが埴輪をつくる土というのが、私の想像の限度でございました。
 ところが、埴生というのは黄土と書いてハニュウと読んでいたらしい。

草枕 旅行く君と知らまさば 岸の黄土(はにゅう)に にほはさましを
白波の 千重に来寄する住吉の 岸の埴生(黄土)に にほひ行きかな

 しかも、そのにほひというのが意味するものは、もちっと生臭そうございまして、やることをやるという意味だったというのですから、オドロキいぬるなのです。
 黄土というのは、染まるとか色に出すとかの心情表現なのだとか。


 なんですと?和歌の男女が「やること」ってなにかですって?

そんなことは口が裂けたって、この場ではいえません。

 

 

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