2016年11月11日金曜日

米軍が撤退できるとも思えないが

アメリカの第45代大統領がトランプ氏ということになりました。
この先がどう変わるのかまだ判りませんが、American  firstを唱えているとは言っても、まさかモンロー主義の昔に立ち返るということでもあるまい。
第一次世界大戦の反省に立って国際連盟の設立を提唱したアメリカであったが、言い出しっぺでありながら加入しなかった。
第二次世界大戦後、国際連合ができて以来、世界の警察をもって任じていたが、力による支配というものにそろそろ限界を感じてきたということなのだろうか?

日本が米軍の駐留経費を全額負担しなければ撤退すると言っていたが、日本が負担している額は70パーセントを越えているといわれ、世界各国の米軍駐留国に比べたら圧倒的な額なのだといわれている。
米軍は、日本のためというより世界戦略上の必要があって、日本に駐留しているのかと思っていた。
だから、いうなれば日本は占領政策の延長線上にあるということで、だからこそ不平等といわれる日米地位協定がある。

浅学にして詳しいわけではないから、単なる疑問であるが、日本の基地の能力は圧倒的であり、消耗が激しい戦闘機の稼働率を決める整備能力は、日本が最高水準にあるのだという。それを軽くみることはできまい。基地に勤める日本人従業員の品性は他国ではできない域だという。

米軍の庇護がなくなれば、同様の国防能力を維持するには20兆円とも24兆円とも言われているが、頑張れば何とかならないというほどでもあるまい。
自国でやれば頼ることがなくなるのだから、頭の重しがとれることになる。

なんだかんだ言っても、貿易というのは、どうしても軍事力のバックがものをいうから、なくすわけにはいくまい。
考えてみれば、日本は唯一アメリカには戦争で負けたが、その他のいかなる国、イギリス・ロシア・中国などには負けていない。ましてや戦ってもいない韓国に負けたことはない。
右翼のようなことを言いたいのではない。
冷静に考えると、日本は強いのである。

わざわざ出かけて行って戦争をすることはもう決してないだろうが、自衛はできそうに思う。
資源も、既得権益にとらわれず海洋を開発すれば、エネルギーも鉱物も豊富にあるみたいだし、そろそろ自前で調達することを考えるチャンスなのかも知れない。


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