2017年12月20日水曜日

同じ釜の飯を食うと

「同じ釜の飯を食う」は、仲間であることと同義で使われる。
同じものを、集まって一緒に食べれば同じ血ができる。
仲良くしたいと考える相手とは、酒食を伴にすることから始めることが多い。

国同士が仲良くしようとするときは、晩餐会が催される。
それこそ走り回って山海の珍味を集め、ご馳走する。
古い書物などには、穀物を常食としないのを蛮族扱いしていることもあるが、食は文化であり、精一杯もてなそうとするところに意味がある。

穀物の代表格である米麦には、種子に「ノギ」と呼ばれる突起がある。
ノギとは禾のことなんだけど、これがなんだか知っている人って案外少ない。カホンカ植物の「カ」すなわち禾は、稲や麦の種子の頭についている肌に触れるとチクチクするハシカッぽい、ちょんと出ているトゲみたいなのをさして言います。
皆で禾編の植物を口にして食べるのが「和」の始まりです。
和を以って尊しとなす。


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