2018年4月12日木曜日

わざおぎ(俳優)の神様は

俳優のことを古事記では「わざおぎ」と書いている。

アメノウズメノミコトが天岩戸の前で踊ったというくだりにでてきます。
「わざおぎ」と言う字を漢字で書けといわれても殆どの人は書けないだろうし、「わざおぎ」といわれても意味だって理解できない。

俳(わざ)というのは物真似のことらしい。
優というのは、優しいとかすぐれているとかの意味で現在では使われるが、漢字をみると憂いという字と人とに分かれることが判る。
そこから解かるように、悲しんでたたずんでいる人の横に、さらに人がよりそっている形が「人偏に憂」の「優しい」、「優(おぎ)」という字です。
悲しむ人の側で、その人の悲しみに心を痛め、わが事のように悲しんであげる心のうちに、人の「やさしさ、気遣い、思いやりの深さ」を感じたということではないでしょうか。

だから、アメノウズメノミコトは、芸人や役者の神様として祀られているのだという。

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