2020年8月1日土曜日

アジアにとって大切な方が


台湾の李登輝元総統が亡くなられたという。惜しい方をなくしたことに、心からの哀悼の意を表したい。

アジア諸国には、日本人が忘れてはならないことが数多くある。
インドネシア英雄墓地というのがある。
独立の英雄としてこの墓地に埋葬されることは、インドネシアで最高の栄誉とされており、その葬儀にはインドネシアの国防省代表、インドネシア国軍の葬儀委員、儀仗兵、軍楽隊が参加して、厳粛に執り行われる。
インドネシア独立戦争に参加した28人の日本人戦没者が埋葬されている。
墓地にはプルメリアの花が咲き、常に塵一つなく清められているという。
独立戦争を生き抜いた日本人元兵士にはインドネシアによってゲリラ勲章が授与され、英雄墓地に埋葬される権利を得るが、本人が望まない場合や書類不備などの場合、一般墓地に埋葬される。

大東亜戦争が終結し「武器を捨てろ」という命令に背いてまで日本への帰還をすることなくインドネシアに残り、脱走兵の汚名を着せられることすら厭わず、インドネシア独立のために戦った日本兵は、その数2000名ともいわれる。
終戦をむかえるやいなや、オランダは恥知らずにも再度インドネシアを植民地化しようと攻め込んできたのだが、インドネシアはこれを撃退して独立を確保した。

日本は東南アジア諸国を植民地から解放し、大東亜共栄圏を築こうという大義を掲げて戦ったのであるが、インドネシアに残った日本兵たちは、実際にその志に殉じたのである。
大東亜戦争が始まり進軍した日本は、瞬く間に植民地支配をしていた国々の軍を駆逐した。
それまでの支配者は植民地に愚民化政策を敷き、現地人が学問をして知識を蓄えることを阻害してきたが、それに引き換え日本が真っ先にやったのは教育であった。
独立しても困らないように行政の仕組みを教え、独立を自分たちで勝ち取れるように現地人に軍事教練もしていたから、過去350年に及ぶ支配時代に家畜のように働かせて搾取していた頃とは全く異なり、彼らはすごすご撤退するほかなかった。

東南アジア諸国は、日本のマスコミが喧伝しているのとは違って、その殆どの国が親日的である。
自虐史観から解き放されて、友好関係を深めていくように動いた方がよい。
特亜3国相手とは違って、信頼できるのではないだろうか。

毎年8月になると、先の戦争に関連した番組が放映されることが多い。
ドキュメント風に仕立てていることが多いのであるが、それを紹介するアナウンサーが自分の思惑紛いのコメントを差し挟むことがある。個人の信条を否定するつもりはないが、ドキュメントであるとするなら、事実を事実として放映するだけに留めるべきではないのか?
コメントに個人の偏った意見を入れ込むのは、僭越すぎるのではないのかと思えてならない。

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