2020年8月5日水曜日

国は守らなければならない


専守防衛というのは、狭義で捉えれば攻められたら防ぐということなのであろうが、広義で考えたら、攻められないように備えるということである。
先制攻撃はしないが、攻撃されたら確実に反撃をするという意思の表明と、それを可能にする武装があってこそ抑止力となるとするのが、専守防衛の根本的考え方だと思う。

昔のように鉄砲を担いだ兵隊が攻めてくるのなら、それに応戦するということでも間に合うだろうけれど、今時の戦争は、まずミサイルが飛んでくる。
そのミサイルを全て撃ち落とすことなど不可能である。ならばどうするかといえば、考えるまでもない。日本を攻撃したら確実に反撃されることを覚悟しなければならないということが、攻撃を躊躇わせるのである。すなわち抑止力は、専守防衛である。
敵基地攻撃能力など、議論するまでもなく早急に備えねばならぬことではないのか。
手を出させない方策をしておくのが、平和を求めるための政治である。

「ミサイル防衛を強化することに、中国や韓国の了解はえられますか?」という愚かな質問をした記者がいたというが、現に日本にミサイルを向けている国に対して、お伺いを立てろということか?脳内が狂い過ぎていて話にならない。
中国が日本の領海を繰り返し侵犯し、「日本にはそれを阻止する資格がない」と言い放った上でのことであることを報道しない側の記者が、一体何をいうのかと呆れるほかない。

このところとみに論調が偏ってきているA新聞が、必死になって反対するであろうが、A新聞が反対することをやるのが正しい選択になると思う人たちが増えてきたように感じる。
普通に考えれば、結論がそうなるのが自然の流れだろう。
A新聞は口を開けば力による支配はするべきではないというが、その力による支配をしようとする動きを鮮明にしているのは中国ではないのか?
中国は経済的に発展してきたにも拘わらず、その富を軍事力の増強に向け、周辺諸国に覇権的圧力をかけまくっている。貿易上のルールも守らないし、知的財産を違法に取得する姿勢も、世界各国からの信用を低下させている。共産主義思想は、話し合いには不向きなのだとしか思えない。

朝日は、米国と日本を何としても貶めたいらしく、何についても結論をそちらの方に向ける主張を繰り返すから、どんどん深みに嵌る。別の言い方をするなら、人心が離れ、発行部数が激減する結果を招いているということである。
天下の公器たる新聞は、公平に是は是、非は非として論じないと、信頼される立場には立てない。
李登輝元台湾総統が亡くなったときの天声人語はひどかった。日本語を使うのが悪いとでも言いたいかのように無理やり結論付けたい文のもっていきかたは、流石に無理すぎだろう。

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