2021年10月23日土曜日

報道に信頼性が置けないのでは

 

テレビ朝日は21日、「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜前1025)で不適切な演出が行われていたと発表した。   同局によると月曜日から木曜日の番組終了間際に放送する「視聴者からの質問にお答えするコーナー」で今年3月以降、実際に視聴者から寄せられた質問ではなく、事前に番組側が用意した質問が放送されていた例が見つかったという。

MCの大下氏と言えば、テレ朝では役員待遇アナウンサーであることが知られていることもあって、局としては重大問題となる筈。

 

 質問を用意したのは、番組のチーフディレクターで、テレビ朝日映像に所属する社外スタッフ。このチーフディレクターによると、放送に向けた準備のため、それまで寄せられた意見や質問を踏まえて放送前に想定質問案を作っていたが、今年3月以降、その想定質問が番組で使われていたという。

チーフディレクターは「視聴者からの質問や意見には日々、放送終わりに目を通しており、過去に読んだ質問や意見も踏まえて視聴者が聞きたいこととニュアンスが同じであれば、自分が事前に用意した想定質問を使っても問題ないと思っていた」などと説明しており、これまで放送した質問のうち、約2割が想定質問だった。

要するに、捏造番組であるのに等しい。

こうなると、街頭での取材映像も編集で都合よく捏造している可能性が高いということにならないか?

真実を報道する番組ではないのか?選挙の近いことを考えると、信頼性の棄損は無視できない。

 

 テレビ朝日映像に制作を委託しており、チーフディレクターがコーナーを取り仕切る立場だったこともあって、局側が不適切演出を発見できなかったとしているが、言い訳にもならない。

今後、視聴者からの質問コーナーは休止。関係者は厳正に処分するとしたが、信頼されるような処分がなされるとは思えない。  

同局は「番組への信頼を大きく損ねる許されない事案であり、視聴者並びに関係者の皆様に深くお詫びいたします。再発防止を徹底し、信頼回復に努めてまいります」としたが、同様の事案の再発が繰り返されてきたのではないのか?

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