2021年10月26日火曜日

平素からの備えがないと

 話し合いで解決すると言い張る政治家は、例えば中国の習近平国家主席の下に出向いて「尖閣諸島に手を出すのを止めて下さい。」と言えば聞いてくれるとでも思っているのだろうか?

他の例で言うなら、北朝鮮に拉致被害者を帰還させて下さいと言えばそうしてくれると思っているのだろうか?

大体からして、話し合いが大事だと言う人が、話し合いの場を持とうとして働いたことなぞあるまい。

話し合いどころか話は全く逆で、日本を照準に据えた核ミサイルを備えているのである。

 

その昔、東西冷戦といわれて米露が鎬を削っていたころ、ロシアはナトーに向けてSS20ミサイルを配備した。

これに対抗するために、左派政権のもとにあったドイツと協議して、ドイツ国内に米国のミサイルを設置することにした。

これにより、米露は共に核ミサイルを撤去することに繋がった。核ミサイルのボタンが押されることはなかった。

抑止力とはそういうものである。

 

日本はミサイル攻撃への防衛策として、敵基地攻撃能力という言い方をするから、「ミサイル発射基地は移動性をもっているから位置を特定できないので効果的とは言えない。」などというどこの国に軸足を置いているか判らない人の意見に惑わされ、議論の方向性を逸らされる。

もっと端的に、攻撃されたら必ず中核拠点に報復すると表明する方が、抑止力として有効となりうる。

双方が同規模の攻撃力を持っていると認識しあうことが重要なのだと思う。

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