2016年2月1日月曜日

法と道徳

「道徳は法より大事か」ということを書いた本があるらしい。
一体誰向けに書いた本なのだろう?
比べるべくもないことを題材にしているようで、どんな偉い先生が書いたのか知らないが、失礼ながら最初から読む気にもならない。(読んでいないのだから、勿論のこと、内容に文句をいうつもりはない。)

でも、法学者はどうして自分の側の意見だけ主張しようとするのだろう?
法は大事だが、法にいう正義というものが、未だに確立しているとはいいきれまい。
法というのは、手続きを経て、最小限守らねばならないとされている規則だというのが、私の認識であるが違うだろうか?

だとすれば、法というのは、全てが網羅されているものでもない。
カバーしきれないその間を埋める、人としての共通認識が道徳であるとしたら、道徳と言われている物に対する考え方が多様であっても良いとは思う。
教育現場でやることが、様々な考え方があるということを知る場なのであれば、人間性の涵養には役立つのだと思うから、それらを否定する理由は見つからない。

「天網恢恢疎にして漏らさず」というところの「天網」というのがあれば、紛れもなくなり良いと思うが、人としてのありようを律していくのは、ことほどさように簡単ではないことは確かである。
法も道徳も絶対的に確立されているものではないから、不備はついて回って不思議はない。

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