2016年2月8日月曜日

先人たちが培ってきた民度があってこそ

颱風・火山噴火・地震・津波と、その地に住む人たちに壊滅的な災害が齎されても、それを乗り越えて奇跡的ともいえる程に復興を果たしてきた経験を、昔から日本人はもっている。
自然相手では仕方がないと諦めているのではなく、勿論のこと誰を恨むではなく、そこに生じた自分が果たさねばならないことに真剣に向かい合える力を持っているのだと思う。
そういうものを培ってきた先人たちに尊敬の念を禁じ得ない。

自然相手ばかりではない。
原爆を2発も落とされ、大空襲により多数の死者も出た。
焦土と化したところから、まず立ち上がるときに、恨みつらみを言う前に、何を為すべきかを決めて一所懸命に励んだことにも、胸を打たれる。人間だから、恨みを全くもたないということはないにしても、それに拘り続けないで先に進めるということは凄い。
被害に遭わなかった人たちも、その地の人たちが自分たちの身代わりになってくれたのだという気持ちを共有できるから、直接的にその方々に報いることができなくても、何事かが起こったとき身の回りの人たちを思いやることには、躊躇いを見せない。助け合うことが自然にできる。

世界の人たちが「日本人は凄い。どんな逆境からも立ち上がり、気がつけば以前より立派な文化を築き上げている。」と驚嘆するのは、長い歴史が鍛え上げてきた日本人の精神力なのであろうか?本筋を見失わない智慧というのが備わっているのだろうか?
捉われというものがあると、自由になれないのだということを無意識のうちに知っているのであろうか?
暴動などということを起こすこともなく、整然とこなしてしまう日本人の民度は、こころある世界のひとたちから称賛されている。

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