2016年2月28日日曜日

汗をかく仕事を尊いと思える感覚

我が国は古来より、身分の上下を問わず、働くことに喜びをおぼえる国であったのだと思う。
天皇陛下だって、田植えをなさる。

諸外国においては、労働は原罪を償うための苦役なのだという、宗教上からかどうかわからぬが、そんな考え方もあるようだし、隣の国では、体を使った仕事をするのは下層階級なのだとする意識が根強いとも聞く。

士農工商の身分制度があった時代でも、河川工事などは、武士も百姓もなく共に泥まみれになり、汗を流して働いた。
イラクの復旧工事に携わった自衛官たちも、共に現地の人たちと汗を流して働いたのだという。
他国は指揮官が命令するだけであったから、時間が来れば、仕事が途中でも放り出して帰ってしまうのに、日本が管轄したところでは、厳しい暑さの中で、時間外になってでも一所懸命に働いたのだと聞く。
自衛隊が帰国することになったとき、大人も子供も合わせ大勢が集まって「帰らないでくれ!」というデモまであったのだとか。
意気に感じるというか、信頼関係というかは、そういうところから始まる。
台湾のダム建設のときも同様であったから、工事に一身を捧げた日本人の記念像があるという。
何をするにしても、そこに喜びを見いだせたら、人は共感するのだと思う。

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