2016年2月9日火曜日

フンを踏まないようにするためにできたハイヒール

ハイヒールは格好いいし、日傘はオシャレだ。
しかし、ハイヒールというのは、道路に散乱している糞などの汚物を踏まないためにでき、日傘は、頭上から落ちてくる汚物を避けるためのものであったと聞くと、隔世の感がある。
そういえば、隣国の首都の100年前という写真に、道路に散乱するそれを示す為に、わざわざ丸印が沢山つけてあるのを見たことがあります。
何に丸印がつけてあるのかという説明に、人糞だと書かれていて仰天した。

我が国の江戸時代、江戸は当時の世界に類を見ない100万都市であったという。
古着・古紙・蜜柑の皮はいうに及ばず、人糞に至るまで全て回収され再利用されたから、街並みは清潔であったという。
あらゆる物の中に神性を感じ、「勿体ない」として大事にしたところから、貧しいこともあったにしろ、「もったいない」と物を大事にする国民性は育ったのかも知れない。

近年、日本を訪れる外国人観光客が、口を揃えていうことの一つに、日本の公共施設にはゴミ一つ落ちていなくて清潔だというのがある。
普段生活していて、褒められるほど清潔だとも思わないでいたが、一人一人の道徳意識は、誇りに思っていいのかも知れない。
全員がそうしているとは限らないが、「人様に迷惑をかけない」ということを、幼少期から教えられて育った人が多ければ、そうなる。民度というのは一朝一夕に高まるわけではない。

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