2016年2月19日金曜日

芸術におけるアマチュアとプロ

展覧会に出かけたら、審査員を務めた画家が、出品作の前で話していました。

画というのは、デッサンがきちんとできることは、基本の基本であって、その先に自分の捉えた情感なり心象なり伝えたいと思うものをどう表すかということです。
ピアニストがピアノを弾くとき、楽譜に書かれた音符を弾くことだけで、感動が得られる音楽とはならないのと同じで、奥に何を秘めていて、それをどのように表現するかということだから、それができる段階に至った人がプロなのだと思うと、説明していました。

芸術というものを、そこまで突き詰める人は少ない。
しかし受け取る側も、評論家の意見に引きずられるだけでなく、素人ながらも自分の感性でわかる人だっている。
専門家の解説を聞くことは、勿論大事な学びにはなるが、自分の感性だって信じて良い。
理屈ではなくて、良いものはいい。魂に届いてくるものを感じ取ることは、他人がどうこうできるものではないし、真贋を見極める力は、気づいて磨けば誰の中にもあるのだと思う。
他人に引きずられていると、それはできないことは確かです。
自分ではない人がいっているのは、あくまでその人の意見であって、自分には自分なりの感じ方があって、それが普通なのですから。

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