2016年2月15日月曜日

日本では年間1800万トンもの食料を捨てている?

世界規模でみるとき、食糧難・水不足・環境汚染が叫ばれる。
人は、一回自分が手に入れたものを手放そうとはしないし、そればかりではなく必要以上に貯めこもうとするのはどうしてなのだろうか?
それが一概に悪いとばかりは言い切きれないが、世界の知恵を集めても、なかなかバランスを取ることができるようになるには至らない。
飢餓が原因で1日に45万人(1年間に1500万人以上)の人が亡くなっており(FAOより)、そのうち7割以上が子どもたちだという。
「飢餓」になるのは、食糧が十分につくられていないからではない。
穀物は年間 24億トン生産されているというが、これは世界中の人が生きていくのに必要な量のおよそ2倍になる。
24億トン (年間穀物生産量) ÷ 71億人 (世界の人口)= 338kg 1人当たり)と、単純には計算できりが、1人当たり1年間の標準量は 180kgだというから、そうなる。
それでも食べ物の不足している人がいるのは、どうしてなのか?
穀物は人間が食べるだけではなく、先進国では穀物の 6割(約4億トン)が、ウシ、ブタ、ニワトリなどの家畜の餌になっています。
それが悪いとは言わないが、牛肉1キロ作るために穀物11キロ、豚肉1キロ作るために穀物7キロ、鶏肉1キロ作るために穀物4キロを消費するというから、結果として、世界の 2割足らずの先進国にすむ私たちが世界の穀物の半分以上消費しているということになるのだと聞くと、考えさせられてしまう。

また、我が国の食糧自給率は、26パーセントといわれる通り、大半を輸入に頼っている。
その量たるや凄まじく、年間 5500万トンもの食糧を輸入しているというのに、1800万トンも捨ててしまっているといいます。
食糧の廃棄率では世界一の消費大国アメリカを上回り、廃棄量は世界の食料援助総量470万トン(WFP)をはるかに上回り、3000万人分(途上国の5000万人分)の年間食料に匹敵する。
しかも、日本の食品廃棄の実に半分以上にあたる1000万トンが、家庭から捨てられているのだという。
この家庭からでる残飯の総額は、日本全体で金額換算すると年間11兆円
(旧科学技術庁「資源調査会第123回報告」より)
これは日本の農水産業の生産額とほぼ同額であり、さらにその処理費用で、2兆円が使われているのだというから、何かが間違っているようにも思えてしまう。
「食べ物を無駄にしないように!」と教えられて育った我々の意識と余りにかけ離れた実態には、
「本当なのだろうか」と驚きを隠せないが、1軒1軒の廃棄量はたとえ少なくとも、集まればそういう結果になるということなのだろうか。
こんなことをしていると罰があたる。世界には飢え死にしている人が現にいるのだから。
食い物の恨みは恐ろしい。

人口は、日本では減少傾向にあるとはいえ、世界の人口は増え続けている。
2011年版「世界人口白書」によると、世界人口が70億人に到達したと推計されるが、18世紀の産業革命以降に世界人口の増加ペースが早くなってきたということが統計上みてとれる。
20世紀に、人類は人口爆発と呼ばれる人類史上最大の人口増加を経験した。
国連の推定では、19世紀におよそ16億人だった世界人口は20世紀半ばの1950年におよそ25億人となり、20世紀末にはおよそ60億人にまで急増、特に第二次世界大戦後の増加が著しい。
いうなれば、現在の中国の総人口と推定される人数が、19世紀の世界の総人数だったということになる。
以下は国連などにおける大凡の人口推定および推計値である
2011 70億人
1998 60億人
1987 50億人
1974 40億人
1961 30億人
1927 20億人
1802 10億人

近年、後進国を中心に、治療法がわからなくて致死率の高い新たな伝染病が蔓延したり、戦争が起こったりするのは、人口減少を目論む謀略があるからなのだというまことしやかな噂がでるのも、薄気味が悪い。

そんなことをしたら、それこそ神様の罰があたる。

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