2017年2月21日火曜日

築地問題

世論調査というのがある。
結果の発表はあるが、どの地区の・どういう人たちを対象に・どのくらいの人数に・どういう質問をして、ということは余りかかれていないように思う。
街頭インタビューでも、最初に持っていきたい結論があった、それに合わせた編集をしているのではないかと疑ってしまうようなものもある。

前の政権交代のとき、なんらかの思惑がらみと思われるミスリードによって、それに乗った人たちが後悔している。
自分で判断するのは、なかなか難しいから、マスコミの報道は、事実を公平にする責任が大きい。
それはキチンとやっていると反論するだろうが、実態はかなり疑わしい。

米国大統領の選挙のときも、クリントン圧勝のような報道が多かった。今も、トランプ大統領のセンセーショナルな言動を取り上げるが、かの国で49パーセントもの支持率を得ているのは何故なのか、ということに触れる報道は少ないように思う。
新聞やテレビの予想は、殆ど外れたのではなかったのか?
他国のことをとやかくいっても仕方ないのに、大統領を映す場面よりも、今になるも彼の反対者を映す場面の方が多いようにも感じる。
日本にも多大な影響を及ぼすから致し方ないとは思うが、大衆受けだけでなく、本質に迫る取材報道が増えても良いのではないのか、とも感じる。

ポピュリズムに流されるのは恐い。隣国がらみで、それを厭というほど見ている。

東京都の前副知事は魔渦 武生氏が、TV番組で淡々と豊洲市場の経緯について話しているのを少し前に観た。
その話が事実だとしたら、マスコミが石原前都知事を追い回しているのは如何なる根拠によるものなのだろう。浜渦氏が関わっていたころの石原氏を追求するのは無理筋に思える。
石原氏を庇おうという気持ちはさらさらないが、ハンコを押したのは彼であったにしても、都議会の賛成もあって決まったのではないのか。
浜渦氏の言っていることの裏付け取材をすることなぞ簡単にできそうに思うのだが・・・

物事を検証していくには、感情に流されず、事実を積み上げて判断せずばなるまい。
ハッキリさせなければならない問題であることは確かだが、最初から悪者を決めて追いかけまわすような報道は如何かと思う。
どうにも不思議なのは、市場の移転先をどうするのかが問題の本質であるのに、豊洲を購入した責任論ばかりを取り上げていること。
移転するのかしないのか、できるのかできないのか、できないとしたらこの先どうするのか、という論点は皆無に見える。それの方がよっぽど重要だと思うのだが、違うのだろうか?

責任を取らなければならない立場の人と、それをしないで追いかけまわすだけの人では、自ずから違うのだという認識は必要であろう。


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