2017年9月12日火曜日

黙ってみているしかないということなのか?

「北朝鮮が核を持っていることは事実なのであるから、それを認めるべきだ。その上で対話を進めるべきだ。」という主張をする人がいるが、ごく普通に考えて認めるわけにはいかない。
これを口にするのは、左側的な考えを持つ人に多いように感じる。
彼らがいうのは、「このまま制裁を続けて軍事的な脅威が増大すれば、核を使いかねない北朝鮮が暴発したとき甚大な被害が出る。」というのである。
要するに手がだせないから言うことを聞けということである。

この主張を平たく言えば、北朝鮮が南下して韓国に攻め入ったとしても、韓国では対抗できまい。あれだけ親北・反米をあからさまにしていては、米国が手を引くということは十分ありえる。
全く手が出せず放置して見ているほかない、ということになる。
その余勢をかって、日本にも理不尽な行動を仕掛けてきても、日本でも現段階では対抗できない。
何をされても、日本は我慢して黙って見ていろとでもいうのだろうか?

その脅威は、対岸の問題ではない。韓半島が北朝鮮に制圧されたら、次は日本が直接対峙しなければならなくなる。平和的にというのは期待できない。
日本を攻撃する明らかな兆候を見せるに至ったとし、防衛上の必要が差し迫っても、現法制下では日本は動けない。
敵基地を攻撃することは憲法上許されないと、憲法改正に反対する彼らは同じ口でそう言う。
国が滅ぼされるのを、手を拱いて見ていろということなのか?
理不尽な要求に従うなどというそんなことは御免蒙りたい。自らのことは自ら守りたい。
国と国民を守るためにあるのが憲法であって、憲法を護ることの為に国が有るわけではあるまい。憲法を護ることで国が亡びるのでは、本末転倒なのではないのか?

核兵器を現に保有している国をこれ以上増やさないということで、核拡散防止条約ができているのに、ごり押しで核兵器を開発し、それを政治的軍事的に行使しようとする構えを見せる事態を容認するのであれば、防衛上核兵器を持たなければならなくなる国は、韓国・日本・台湾・ベトナム・フィリピンなど多数の国に及ぶ。

アメリカの核の傘が有効に働くなどということは、いざとなったとき保証の限りではあるまい。
独裁国でもない国は、抑止力をいかにして構築するかということに話は進む。
反日的なことを言う人が、最近ますます声を大きくしていることに違和感を覚えてしまう。
国の安全と平和をどのようにして守るかということを、全国民が真剣に考えなくてはならない。

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