2018年8月19日日曜日

12神将に護られている薬師如来

お盆が過ぎた。寺に詣でた人も多いかと思います。
仏像を見るとき、どんな印を結び何を携えているかで、なんの仏かが判る。
薬師如来は、薬壺を持ち病気を治す仏様ということで知られています。

西方極楽浄土の阿弥陀如来に対し、薬師如来は東方浄瑠璃界(いわゆる現世)の教主とされています。
阿弥陀如来が死後(来世)の平穏を司る仏なのに対して、薬師如来は現世での苦しみを取り除き安泰を司る仏。
如来とは、そもそも人間が解脱し悟りを開いた状態を指しますから、薬師如来も「悟りを開いた人物の一人」という事になる。

人間で初めて悟りを開いたのは釈迦。
如来になる前の段階が菩薩。
菩薩の時代に「十二の大願」を立て、その大願を全て果たして如来になるのだという。
その薬師如来を守るのが、薬師十二神将という護衛隊の将。侍仏として並んでいるのを目にしたことがあるのではないでしょうか。
一部隊は7,000名で、薬師如来の十二の願いにそれぞれ一部隊づつ割り当てられています。戦う相手は煩悩で、7,000×12=84,000の煩悩を除くのが使命です。
十二神将は干支にも割り当てられ、一日をそれぞれ2時間づつ担当しているのだとされる。
神将の名前、持ち物、姿、十二支の割り当てなどは諸説ありますが、自分の干支を受け持ってくれている神将の名前だけでも知っていた方がよさそうです。


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