2018年8月6日月曜日

科学で明らかになる古代史

邪馬台国という、女王卑弥呼が治めた国があったと学んだ。
ヤマタイコクという呼び方で習ったが、中国の漢字は偏と旁で構成されているのはご存知の通りで、中国では旁にある「台」は「トウ」または「ト」と読んだ。
日本は漢字の音を使って日本の言葉を表していたことを考えると、「ヤマタイ」ではなく「ヤマト」と読んで然るべしなのではないかと感じる。

日本各地で縄文遺跡が発掘される。古いものでは1万5千年以上も前のものがある。
そこからは、世界最古の土器と言われるものも出土しているから、想像以上に文化が発達していたのだと思う。
縄文人は大陸から渡ってきたと教えられていたが、遺伝子を調べると、父系遺伝子のY染色体が大陸や半島には皆無である日本人独自のものが発見されていることから、それらの説は覆されることになりそうである。

稲作も、大陸や半島から弥生時代にもたらされたとされてきたが、炭素14年代測定法により明らかになったことでは、半島より日本の方がはるかに早く、縄文時代には稲作が開始されていて、陸稲は6千700年前、水稲は3千2百年前まで遡ることが明らかになったという。
朝鮮半島の稲作は、どうやっても2千5百年~2千8百年前までしか遡れないのだとか。
しかもその遺伝子を調べると、日本の古代米と満州米の交雑種が多いとされ、中国の研究機関もそれを認めているのだという。
科学的に証明されたことは、認めるしかあるまい。

半島の南には日本領があったことが中国の歴史書にも記述されているが、韓国は躍起になってそれを否定してきた。
ところが、ヨンサンガン下流で、日本独自の形態である前方後円墳が13基も発見されてしまったから、覆い隠しようはあるまい。

イデオロギーからか自虐史観からか、はてまた中韓に阿るからか知らないが、日本の歴史ということになると、中国や半島の文化で日本は栄えてきたということで統一されている。
古代史というのは、イデオロギーによるものではなく、外交的配慮でどうこうするものでもなく、事実がどうだったかという学問でもある。
良い悪いでもなければ面子がどうだこうだということでもない。
足らざるところを学んで発展することが重要なのではないのか。
日本は多くを中国から学んだが、そのまま利用したのではなく国情に合わせて消化し、よりよいものになるよう昇華する能力があった。
明治以降の文明開化も、それがあるから短期間で近代化できた。


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