2018年8月2日木曜日

ラオスのダム決壊も人災なのだろうか?

異常降雨や颱風による被害は甚大で、日本各地で大変な様相を呈し、復興への道筋は容易ではない。
異常気象による被害は日本のみに止まらず、世界各国に及んでいるが、人災ではないのか?といわれるものもあるやに聞く。
日本の場合でいえば事業仕分けの結果の影響もあるのだと言われているし、海外の場合でいえば、手抜き工事であるとの取り沙汰もされている。

 ラオスのカンマニー・インティラート・エネルギー鉱業相は26日、怒りに満ちた顔で、「基準に満たない低水準の建設が(ダム決壊)事故の原因だ」と、こう断言したという。
英紙ガーディアンも同日、「人災であることに疑いの余地はない」と報じた。
報道などで知られる通り、ラオス南部アタプー県で建設中だった「セピエン・ナムノイダム」の補助ダムが23日、決壊した。約50億立方メートルもの水(黒部ダムの貯水量の約25倍)が下流地域を襲った。
このダムを建設した韓国側は「集中豪雨が原因だ」と主張したが、ラオス政府は「手抜き工事が原因だ」と否定した。
 被災地は悲惨だ。高さ12メートルの濁流が人々を襲った。
犠牲・避難者はラオスだけではなく、隣国カンボジアでも約2万5000人が避難した歴史的大惨事である。死者が多すぎるし、家屋を失った人も多すぎる。
 このダムは、10億ドル(約1100億円)規模の、ラオスの国家的大型プロジェクトであり、韓国のSK建設と韓国西部発電が2012年に共同受注し、タイ政府系発電会社とラオス国営企業と合弁会社(筆頭株主・26%出資のSK建設)をつくり、建設に当たっていた。
当初より、極端な安値による受注は、手抜き工事がされることが懸念されていた。
貯水量が増加してきたことに伴い決壊の兆候が表れると、SK建設の関係者は全員避難してしまっていたというが、下流域住民に避難を呼びかけるなど、適切な処置をとったのだろうか?

例によって、「この災害は日本のせいだ。」と言っているらしい。
曰く、日本の設計図を使ったことによると強弁しているらしいが、冗談を言ってもらっては困る。日本が設計図を提供したということは全く聞かないから、それこそそれをどうやって入手したのかということになる。
構築物は、設計図があればできるというものではない。基礎的な技術がなければ、安全なものを完成できる筈もない。
これまでにK国が海外で作った建築物のなかで、いくつの橋が崩落し、いくつのビルが倒壊したか。
安かろう悪かろうということを考えないで発注すれば、そういう結果を招くであろうことは、想像に難くないと思うのだが、それを学ばなかったということなのだろうか?

国内外の事故の主なものだけでも以下のようなものがある。
1994 漢口・聖水大橋崩落
1995 三豊デパート倒壊
1996 パラオKB橋崩落
1997 マレーシア「ペトロナスタワー2」傾斜
2009 マレーシア「サルタン・ミサン・ジャイナル・アビンジ・スタジアム」屋根崩壊
2016 クエート「ジャベル橋梁」床板崩落
2017 ピョンテクホ横断大橋崩壊

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