2012年12月29日土曜日

再婚しませんという意味をもつ白い喪服


喪服は黒と決まっているように常識化しているけれど、日本では、仏教が伝来するまでは白を着用していたのだと言われます。

仏教では、黒が悲しみを表す色ということから来ているのだそうですが、江戸時代くらいまでは、白い喪服を着用していたらしい。

死に装束と言われるものは白です。

 

中村勘三郎さんの葬儀に、夫人が白無垢の喪服を着していたのが目を魅きました。

未亡人が白の喪服を着るのは、再婚しませんという意思表示でもあるのだとか。

 

ところで、この「未亡人」と言う言葉は、本人が世を憚って言う表現ですから、他人がそう呼ぶのは大変失礼なことになります。

「未亡人」とは「いまだ亡びざるひと」ということであり、本来一緒に死ぬべきところ生き残っています、という意味なのですから。

0 件のコメント:

コメントを投稿