2013年8月28日水曜日

鯨を食べるのは


 日本人は鯨を食べるから野蛮だというが、他国では鯨はかわいそうで牛はかわいそうではないらしい。

 食文化というのは、お互いが認め合わないと難しい。

 

もともと人間は、動物であれ植物であれ他の命を取り入れることなくしては生きられない。

だから我が国では「頂きます。(貴女様の命を私の中で生かさせていただきます。)」と挨拶して、食べ物は無駄なくつかわせてもらうことに意をそそぐ。

 鯨でいえば、肉も皮も骨も髭も、捨てるところがなく使う。

 ご飯のときは、米粒一つだって残さず頂く。それが生き物に対する礼だと教えられた。

 

 話は変わりますが、クジラっていうのを尻上がりに発音するか尻下がりに発音するかで当家はもめる。

 だいたいの場合、私の方が折れることにしています。そうしないと後がオッカナイ。カミさまは、大事にしないといけませぬ。

 

 近頃トント目にしなくなったものに、鯨尺というのがあります。(物指しのことです)

着物を縫うのには必需と聞き及んでいますが、着物を着熟しているおねーちゃんは殆ど居なくなってしまいました。

外出着にはできないとされていた浴衣も、近頃は着て出かける人が珍しくなくなりました。

 

 ところで、目クジラってのは、それも立てるってのは、どっからきた表現なんでしょうね。

 目・鼻・口には、おもしろいのが沢山ある。

 遠くて近きは男女の仲。近くて近いは目鼻口。

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