「狩人の合唱」じゃなくって「飼い犬の合唱」。
先ごろ信州の実家に立ち寄ったとき、有線放送から正午を知らせる音楽が流れてくるのにあわせ、庭からウォ~~ンと長くのばした犬の鳴き声がしてきました。
「犬が鳴いてるの?」と尋ねると、「そうでありますのな。犬が合唱するんでありますに。」と嫂が笑う。
「それでもなぁ、前は音楽が終わっても少時鳴いておいでたんだに。それでなぁ、いつまでも鳴いとっちゃぁいかんに!って犬に言ったんな。それからは、音楽が終わると泣きやむようにおなりたんな。犬でも言葉がわかるんらかなぁ。」
お犬さまに対してこの丁寧さ。イヤ参り申した。私なんぞは、ときにイヌチクショウなんて言いかねないっていうのに・・・。
なに、「言葉遣いに気をつけましょうね。」だって?
犬に限らずペットを飼うと、家族同然になるといいますが、家族に対してぞんざいな物言いをしている人というのは多い。
夫婦仲を長く良好に保っている家庭というのは、お互いが敬語とまではいかなくても、丁寧語で喋っているところが多いのだと聞いたことがあります。
親しきなかにも礼儀あり、ということでありましょうか。
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