2015年4月20日月曜日

長く伝わって行って欲しい職人技


日本には、伝統的に優れた職人を排出する土壌があるように思えます。

身に着けた技は自分だけのものとしないで継承する。

 

職人というのは、顧客の望むものを使い勝手や見た目の美しさ、更にはそれが長持ちするように工夫を凝らします。求められるどんなものにも対応しようと努力するから、構成に残る素晴らしい結果も生みだします。

その技術は、それを認めてくれる贔屓筋があることが有って進化しますし、物に注ぎ込む愛情が高まって芸術品の域にまで達し、今風に言えばアーティストとなった人も多い。

日本人の物づくりには心がこもるから、世界で受け入れられる。

しかしながら彼らは、「俺の作品の良さが解らない奴は相手にしない。」などと奢った物言いはしません。

あくまで客のためであり、良さを認められたら嬉しいということなのです。

 

それとは逆方向から、自分の主張を表現する為に心血を注ぎ、技を磨くのが芸術家とかアーティストなのだと思う。

技量が伴わなかったりして認められないこともあるし、時代がそれを認めなかったりすれば、世に埋もれたままになることも有り得る。自我が強すぎて孤立する可能性もある。

アーティストであると自称している人も多いように思えるが、一流に達した人というのは、職人にしても芸術家にしても、口にする言葉が奥深いし謙虚であると感じます。

 

 

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