2016年8月18日木曜日

国債について国民一人当たりの借金という表現に違和感を持ってしまうのだが

財務省は10日、国債と借入金などの残高を合計した「国の借金」が6月末時点で10534676億円になったと発表した。
3月末時点から41015億円の増加で、不足する税収分を賄う国債の発行額が増えた。

こういう発表があると必ず、メディアは大変だ大変だということで、「人口推計(12699万人)を基に単純計算すると、国民1人当たりの借金は約830万円になる。」というニュースを流す。

国債の発行残高がそうだということは解るが、そんな単純なことで良いのか?といつも違和感を覚える。どうにも解らないからです。
どうしても増税したいということからだけ言っているようにも聞こえてしまう。

例えば、個人の家庭であっても企業であっても、大抵は借入金というのが有るのが普通です。
しかし、借入金は有ってもそれに見合う資産というものがあって、株主総会などにおいて、貸借対照表上にそれは明確に発表される。

国の借金ということはわかっても、資産というものがどれ位あるのかが伏せられていたのでは、額が大きいことだけを知らされても判断しにくい。
しかも、国民一人当たりの借金といわれても、日本の国債の殆どは日本人が購入しているのであり、国民は債権者であって債務者と呼ぶには相応しくないように思ってしまうのです。
日本はG国のように、国債の大半が外国人所有というのとは全く違うのであるから、同列に比べてみるわけにもいくまい。G国と違い、通貨の発行権もある。
日本の借金が巨大で不安な国だというのに通貨が値上がりすることも、どういうことなのか納得できる説明がない。
信用不安のある国の通貨が、なぜ買われることになるのだろう?

消費税を上げれば景気が低迷して、結果的に税収が落ちるといわれているのに、消費税をあげることが必要なのだと説明しきれる人もいないように思える。
大変だ大変だ、世界が黙っていないと騒ぐだけのように聞こえる。

税金というものを国民が納得理解できるものを、理解できる言葉を使って説明してほしい。

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