2017年1月30日月曜日

保護主義時代になるのだろうか?

何かよく解らないことが多すぎる。勉強不足なのかも知れないが、報道も親切であるとは言い難いように感じる。
知らせない自由なのか、自分たちの思惑から抜け出せないのか、どうにも芯のところからは遠く感じる。
例えば、トランプ大統領絡みのニュース。マイナス面ばかり報道されるが・・・

トランプ大統領が、TPPから離脱するという。
TPPは、そもそも米国が言い出しっぺで、日本は無理やりその交渉に引きずりこまれたのではなかったのか?
当初は民主党が賛成で、自民党が反対する立場だったと思うが、現在は全く逆になっている。
TPPは懸念材料が多すぎて、不安部分が解消されているとは言い難いのだから、最初から組みなおせばよいのでは?と思いもする。それでは駄目なのだろうか?

「日本の自動車は怪しからん。」というけれど、米国にある日本車は、およそ650万台~660万台かと聞いているが、そのうちの500万台は米国で生産されていて、残りは関税を支払っている筈。逆に、米国から日本に輸入する自動車の関税はゼロではなかっただろうか?
彼はそれを認識した上で言っているのだろうか?

日本車ばかりが売れて米国車が売れないのは、日本向け輸出車で、売れるサイズの車種を作らなかったり、左ハンドルのままであったり、燃費が悪かったり、納車後のサービス体制が弱かったからであって、日本が輸入規制しているとするのは誤解だと思う。
現にドイツ車は、値段は高くてもかなり走っている。
どこの国も売るために市場調査をして、売るための努力をしている。

ツィッターかなんかで何か言われると、「さあ大変だ大変だ。」と騒ぐばかりで、マスコミも政府も数字を挙げて国内外に現実を説明しないのは何故なのだろう。

グローバリズムというのは、一部の人や企業に利益を齎すということと、或いは安い製品を手に入れることができる消費者にとっての利点があるということではあるが、行き過ぎれば歪はでるという側面を持つ。
ラストベルトと呼ばれるような、産業が衰退してしまった地域も生まれたし、デフレ傾向になる。

彼が掲げる保護主義というのは悪だと決めつけられるが、どこの国だって、国内の保護は少なからずやっている。

自分だけ良ければよい、ということになれば問題だが、交渉を重ねて合意点を見つけることができるようになることは、これからの世界に必要だと思う。
力での鬩ぎあいは、世界の平和にも影を落としかねないのだから。


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