2017年3月4日土曜日

豊洲をどうする?

石原元都知事の記者会見をテレビで見ました。
作為の責任と、不作為の責任ということを言っておられたが、トップというのは何時であっても責任を負わねばならないから大変なことである。
放映されている画面の下に、ツイッターによる意見のテロップが流れていて、会社の社長と比べて、部下の責任は社長の責任だというようなのがあったが、それは少し違うだろう。
会社の社長が判断を間違ったら、社員は全部路頭に迷う。行政のトップの判断というのは、独裁者ででもない限り、知事の場合は組織内の司・司の判断の総意による手続きの結果だと思う。

ひとつ重大な提案があったのではないだろうか。
豊洲の安全については、権威ある科学者が問題なしとしているのであるから、築地からの移転を決断したらどうか?といっていたこと。

確かに使いもしない地下水が問題で滞っているのなら、上水道を完備すればよいだけのこと。
築地の地下の汚染については、コンクリートとアスファルトで覆われているから大丈夫だと、小池知事も言っているのであれば、それは築地だって同じなのではないのかと思う。
嘘か本当か知らないが、築地の地下には放射能マグロが埋まっているとの噂もある。
築地の老朽化した建物は崩落の危険もあるというし、狭さの所為で起こる交通事故も多いのだというではないか。

共産党が問題提起し、マスコミがそれを煽って二進も三進もいかなくなってしまった移転問題を決着させるキッカケになるのではないだろうか。
移転を先延ばしにすることで支払わなければならない補償金などのランニングコストをいつまでも放置するわけにはいかないし、オリンピックの選手村を作るのに必要な道路の問題もある。
敵を作り出して民心を自分につけるのを今までに何回か見てきたが、いつまでもそれをやってはいられまい。
石原氏は、助け船を出してくれたようにさえ見えた。

豊洲が駄目なら長くはもちそうもない築地のことがあるから、次の市場を早急に考えねばなるまい。それだって簡単にはいきそうもないが・・・
移転と揉め事の収集は別建てにして、決断しなければならないことだと思えてならない。

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