2017年3月13日月曜日

豊洲は、本筋で騒いでいるのだろうか?

豊洲市場への移転問題は、大騒ぎをしているが、何が問題なのかいまいちわからない。
あたかも疑獄問題であるかのような印象を与える報道が繰り返されるが、そうなのだろうか?
百条委員会も結構だが、問題点を最初から整理して検証してくれないと、話がよく解らない。

1.土地取得の値段は適正だったのか?
豊洲近辺の坪当たり単価は、高かったのか安かったのか。
面積が大きければ、総額も大きくなって不思議ではないのに、総額が大きいからといって、
それが問題視されてはいないか?
都の委員会で、当然検討されている筈である。
2.土壌汚染の対策としてなされる筈であった盛土が、当初の方法と違うことになったのに、何らかの不適法な力が働いたというのか?
専門家の知識を集めて検討したと思うが、その専門家の意見を無視して成されたというのであろうか。
3.購入を決裁したのは、当時の石原都知事であったのは確かであるが、都政は、住民が直接選挙で、首長と議会 の議員を別々に選ぶ制度二元代表制でなされるのである。
当然のことながら、決済に至るまでには部門部門の手続きを踏んでいるのであり、都知事が独裁的に決めるということではあるまい。
4.築地も駄目、豊洲も駄目ということになるなら、この先をどうするかということに触れないままというのは、無責任ではないのか。
築地は、コンクリートとアスファルトで遮蔽されているから安全だと自身がいっているとしたら、アスベストが使われていない豊洲はもっと安全なのではないかと思うのだが、その整合性についての説明をどうするのだろう?

築地市場に問題があるから、移転するということになったのは、かなり古い話であり、豊洲が移転先として候補に挙がったのは、マスコミが取り上げるようになった時系列でみても、石原氏が都知事になる前からの既定路線だったのではないだろうか?
しかも、築地市場の移転問題は、湾岸の再開発と合わせた構想であった筈である。

移転問題にストップをかけたのは、小池都知事であるが、都議会に諮るという手続きをすることなく、マスコミを通じて都知事の独断でなされたのだと思うが、「安心」を旗印にされたら、誰も異を唱えられない。しかし、権力の監視を口にするマスコミが、そこに疑問を呈しないというのも不可解である。
どうにも厭な気分になってしまうのは、韓国のマスコミが民心を煽る手段と、昨今の日本がダブって見えるからかも知れない。杞憂であってくれればよいのだが。

防衛大臣のときもそうであったが、都知事選のときもオリンピック問題のときも、そして今回も、標的となる敵を作って自分への支持を集める手法ということに見えなくもないが、そうでなくてくれるといいと感じてしまう。個人的なことをいえば、都知事選のときは1票入れた側である。



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