2017年4月13日木曜日

文化と主張はそのまま持ち込めない

古来より日本においては、人はこの世この地に住まわせてもらっているのだという意識が根底に流れているのだと思える。
だから、度重なる天変地異も受け入れ乗り越えてきたのだと感じるのです。
森羅万象すべてに、神性を感じ取ることができていた。

不思議なことに、地震や津波の被害を無傷で免れてきた神社というのが、日本各地には多いのだという。
神様がいらっしゃると考えるか、そういう災害から逃れる知恵を持っていて建てたのかどうかは知らないが、全てが高台にあって津波の被害が及ばなかったのだということではないらしい。

事情や必要があって他所に移り住むことになった人たちが守ったのは、郷に入っては郷に従えということであった。
この諺に類するものは、When in Rome, do as the Romans do.というのがあるが、外国にはこれ以外にあるのだろうか?

ヨーロッパ諸国に移住した難民が、避難先の地域で軋轢を起していると聞く。
難民となった原因が、移住先となった諸国にあるのだから、手厚い庇護をするのは当然の権利だとしているとしたら、善意というのは報われない。
宗教上の問題もありそうである。
互いが信じるのは、唯一絶対万能の善神であると主張しあえば、共存は難しい。
日本のように八百万の神がいて、貧乏神もいれば疫病神も含め全部を受け入れるくらいの度量があれば、違ってくるのかもしれない。
価値観を共有するのは難しい。
それでも、お世話になるときは、まず感謝ということがないと、互いの理解と優しさというのは生まれてこない。


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