2017年4月29日土曜日

茗荷を食べると物忘れする?

 私は茗荷が大層好きです。親ミョウガも子ミョウガも両方です。
 昔からミョウガを食べると物忘れするようになるから、子供には食べさせるなと言われます。
ちかごろは、ミョウガなんぞ食わなくっても物忘れするようになったけれどど、これって“ボ”なんとかっていうんだったっけ?

 ミョウガは、釈迦の弟子であったシュリハンドクの墓から生えてきた植物だからだというが、ミョウガを漢字で書くと、茗荷。
文字通り名前を荷うということであります。
自分の名前すら覚えられなくて、背中に名前を書いてたということからきてるんだとか。

 シュリハンドクという人は、これが朝聞いたことを夕方には忘れているなんていう程度のもんじゃなくて、自分の名前すら覚えられなかったんだといいます。

 皆から馬鹿にされるし、そんな自分が情けなくてお釈迦様に相談したところ「大丈夫じゃ。」と言って1本の箒を渡され、「これで綺麗にしなさい。」と教えられたんだという。
 シュリハンドクは、それから何年にもわたり、来る日もくる日もただひたすらお掃除に励みました。

 ある日お釈迦様が、「随分綺麗になったね。だけどまだ1箇所綺麗ではないところがあるよ。」と言ったんだそうです。
それがどこなのかわからないまま、さらに数年掃除を続けていたあるとき、はたと気がつきました。「汚れていたのは自分の心だった。」と。悟りです。

 その現れ方や感じ取る側の捉え方で、神といったり、仏といったり、霊といったり、潜在意識といったりするのだと思うのですが、たしかに何か偉大なものがあるのだということは否定できないと思います。

 イモを洗って食べるようになった高崎山のサルが一定数を越えたとき、時空を越えて他の山にいる猿たちにも芋を洗って食べる智恵が伝播したとか、同じようにイギリスのツグミが牛乳瓶の蓋をとって中の牛乳を飲む智恵を身につけ、それが広く伝播したとかの話しもあります。

 心理学をやった人たちは、意識が共有されているのだということに疑いももたないようですから、科学というのは長大なもの微細なものをますます詳らかにしていくことでしょう。

 ところで、もう一つの「冥加」は自分で調べてね。


0 件のコメント:

コメントを投稿