2017年4月15日土曜日

隠語ともなったサクラ

桜の花が盛りを過ぎようとしている。風に吹かれてはらはらと舞い散る花びらにも風情がある。
そうはいっても、200以上の種類があるというから、まだまだ次々別のものが咲き続けるだろうし、桜前線ともいわれるように地域によって開花時期が違うから、北の地ではこれからが盛りということになる。
花ではないサクラというのがある。
縁日の露天商の周りなどにに出没する。
偽客(さくら)とは、客の購買意欲を そそるため、客のふりをして品物を褒めたり、さもさも気に入ったように見せかけ、仲間の為に高くても買い求める者のことをそう呼ぶ。
漢字で「偽客」と書くのは当て字で、露天商などの隠語から、明治時代以降に 一般に広まったのだとか。
芝居小屋で景気よく声をかける見物人役がパッと派手にやってパッと消えることをサクラに喩えたことからだという。


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