2017年8月24日木曜日

ゴールポストが無い?

属国としてでも生き延びるため為政者はプライドを抑え、或いは、国内的には民は苛斂誅求どころか命までも支配層に恣にされても抵抗できず、ただただ生き延びるためだけに汲々としなければならなかった人々が、嘘を言ってでも窮地を脱しなければならなかった長い歴史からくる精神構造は、哀れという以外にいう言葉がない。
常識的に考えて、論理性など微塵も感じられないその場凌ぎの言辞を弄するのは、致し方のない性となって身についてしまったのであろう。
彼らが何の疑問も持たず作成して世界に広めているドラマの数々を見ていると、そう理解せざるを得ない。多分、彼らにとっては当たり前のことで、自国特有な歴史であるとは思わないのか、恥ずかしいこととして他国に隠さねばならないことではないらしいから、ドラマをどんどん輸出してもいる。

他人を蹴落とすためには結託して罪を捏造するし、そういうことで組んだ仲間は互いを信頼し合うことなぞできないから、すぐに裏切ることになる筋書きというのもドラマに共通している。
悪事がバレルと「一度だけ許して下さい。」と手をすり合わせて拝むが、一度どころか何度でも懲りずに悪事を続けるというのも、同じく共通している。

虐げられても救済されることが少ないから、恨みを長く心に刻み込むようになってしまった文化から脱却するのは、気の毒ではあるが難しそうに思えてならない。
そういうアイデンティティというかスタンダードを理解することなく、綺麗ごとでつきあおうとするから腹が立つ。
一歩譲れば組みしやすしとたかをくくり、どこまでもまとわりつくのは、他国に対してのみではない。政治家が失脚するのは、身内の不始末からだというのも毎度のことに見える。

内政に行き詰ると外に敵をつくることで国をまとめようとするのも、毎度のこと。
捏造してでも次々に問題を起し、感情を煽り立てて目を逸らさせてみても、根本対策ではないから、得るべきものはあるまい。世界から顰蹙を買う結果を招く損害の方が大きかろうに・・・
感情を如何にコントロールして、行く先を見つめるか、ということは簡単ではない。

そういうバックグランドを許容してでも、根気よくつきあっていく工夫が必要となる。
難民が出たらもっと大変なのである。

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