2017年8月26日土曜日

世界の三大悪女に比べたら

日本三大悪女といいますと、北条政子、日野富子、淀殿、の三人だということになっているらしい。他国と比べたら可愛いもんだと思えてしまう。
北条政子・・・・過激な性格でもあるが、鎌倉幕府を守ろうとした気概と、その能力の高さは大変なものだったらしい。ご家人相手の演説も有名です。
しかしながら、息子達が不審な死を遂げてはいます。

日野富子・・・・応仁の乱を引き起こした人物であるとされている。乱を利用して私腹を肥やそうとしていたといわれているようですが、これは幕府の財政の為だったという話もあります。

淀殿・・・・・・・・徳川幕府の再三の臣従要求を無視し続け、幕府の和議の提案も拒絶し、結果的に豊臣家を滅ぼした。もう少し時流も読めていればと思いはするが、プライドの高さが仇となったと言われている。お姫様育ちというのは、周りに余程しっかりした人がついていないと難しいが、秀頼は家康がどうしても排除したいと思う程の器量があったという。


日本の歴史でも探せば、或いは観点を変えれば、この三人以上の悪女はいそうです。
この3人の中からということになれば、一番は確実に日野富子だという人が多い。
彼女は京の7ヶ所に関所を設けて私腹を肥やした。それが幕府の財政のためという意見もありますが、彼女は応仁の乱の要因を作っただけでなく長期化させた要因も担っていた。
応仁の乱の要因は将軍の後継者問題で、夫であった足利義政の弟、足利義視 と 富子の息子、足利義尚の対立に、守護大名の相続問題が絡んで日本史史上稀に見る大乱になったのであるが、その長期化の要因に日野富子の節操のない金貸しがあったのだとされる。
富子は対立しているはずの足利義視派の武将、畠山義就にも軍資金を貸し付けていた。
いうなれば死の商人。
息子のためを思うならば、また幕府の財政を考えるならば戦争の長期化は避けなければならなかった。
だが、富子には自分の私腹を肥やすことしか頭になかったのだという。

最近新聞などを賑わす悪女というのは、これらとは違ったおぞましさを感じさせられる。

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