2017年8月8日火曜日

お箸は便利

日本人は、食事の時には基本的に箸を使う。
どんなものであっても、箸のみで食事を摂ることができる作法が身についている。
西洋ではナイフとフォークとスプーンを使うことが定着したのは、15世紀以降であり、それまでは手食していたのだという。
日本も古くは手食していたのだというが、中国の隋・唐の時代に箸が伝来し、平安時代にはもう一般庶民も箸を使うようになっていたのだという。

箸を使う文化を持つ国々の中で、箸だけを使って食事ができるのは日本だけだという。
それだけに、箸を使うときのマナーは沢山決められていて厳しい。
箸は正しく持つことができれば、柔らかい豆腐でも崩さず挟むことができるし、大豆や小豆や米粒のようなものであっても1粒づつとることができる。
子供の頃からこれを毎日続けていることが、日本人の手先の器用さにつながっていると言われるが、そうかも知れない。
美しい箸使いを見ると、それだけで育ちの良さがしのばれる。
最近は西洋人でも、巧みに箸を使える人が増えた。
きちんとした躾をされていない日本人顔負けである。
それを目にするのは、我が国の文化が途絶えることなく後世に伝わっていかなくてはと感じさせられるときでもある。

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