2018年3月5日月曜日

無宗教な国だとは思えない

日本人は無宗教だとよく言われる。
確かに、絶対神を唯一無二のものとして信じ、他宗を否定したり敵視して戦争にしたりはしないくらいだから、強固に信じ込む宗教というのはない。。
神というものを信じないのに、道徳が保たれているのが不思議だと言われもするが、神を恐れて悪い事をするのを慎むという発想ではないのだと思う。
ただ、宗教上からきているかどうかは別にして、独特の死生感というか来世感が根底にあって、自らを律することが自然にできている。

神道も仏教もキリスト教もヒンズー教もイスラム教も全て、良いと思われることは受け入れる。
それによって罰が当たるなどとは考えない。

八百万の神々もそうだし、仏教の教える数多の仏も、その持ち分として考えられる能力を崇める。
山川草木全てのものに神が宿っているとして尊敬する。
即ち、相手を認めて尊敬するということは、人に対しても同様ということになる。
信じることは大事だが、尊敬するということが根底にあるから、人の道に外れるような暴動というのはまず起きない。
犯罪率も、通名を名乗るものを除けば、世界でも最も低いのではないかと思う。
夜道を女性一人で歩いても、子供が保護者が連れ添うことなしに外出しても、治安上の危険性を真っ先に考えなくて済む社会構造となっている。
基本的に民度が高いのである。長い歴史の中で培ってきたものは、簡単には崩れない。
宗教や法律で強制されなくても、自らを律することができるのは、世界に自慢できる美徳であると思う。

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