2020年3月22日日曜日

約束を守らなければ契約はできない


日本は戦国時代の昔から、先見の明があったのだと思う。
信長はインフラとしての道路の整備をしたし、秀吉は通貨を流通させることが富を増やすと解っていて、諸国の産物を一旦は大阪に集め、そこで値決めしてから地方に流通させた。
物と金が動けば経済は発展する。
それに伴って流通業も発展したが、流通を可能にするものには約束が欠かせない。期日までに荷物を確実に移動して客に届けるのである。資本主義の原点である約束を守るという概念が、そのような昔から育っていたのである。

船問屋廻船問屋廻漕問屋とも呼ばれ、江戸時代から明治時代にかけて、河岸や港において廻船などの商船を対象として様々な業務を行った。船荷となる商品は、北海道から沖縄にまで及ぶ。
積荷の売買に関連して船主のために積荷を集めたり、船主と契約を結んで積荷を運送したりする運送取次・取扱の役目を果たした。更に他の地域からの廻船(客船)と契約を結んでこれを受け入れて積荷の揚げ降ろしなどを行って口銭を得る場合もあった。船問屋は積荷の引取・売買だけではなく、積荷の保管・管理、売買相手の斡旋・仲介、相場情報の収集・提供、船舶に関わる諸税の徴収、船具や各種消耗品の販売などその扱う分野は幅広いものがあった。

額に汗して働くことは美徳であったし、絵画や織物や工芸品などものを作り出す職人の技術は高く評価された。
明治維新が短期間に成し遂げられる素地は、十分に育っていたのである。
体を使って働くことを卑しいこととして見下したり、約束を守ることが現代に至るも定着していない国とは、そもそもが大違いなのである。
近代化できたことの出発点からして極端な差がある。
それ以上に、彼らが捏造歴史を刷り込まれたことで、自らの判断の根本的な間違いにさえ気づけず、反日に凝り固まった行動を繰り返していたのでは、いつまで経っても世界から信用されることはできないのだと、いい加減に解からないと、国の未来は怪しくなりかねない。
自分たちは悪くないと口を開けばそう言うが、嘘を基にした小理屈は悪いに決まっている。
頼りになる国を敵視していたのでは、衰退に向かうしかない。

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