2020年3月24日火曜日

チキンハートだと?


鶏は家畜として飼われ、その肉と卵が食用として生活を支えている。
人類は、古くに野鶏を家畜化した。 現代の品種改良された産卵用品種のニワトリは、もはやその面影をとどめていないが、元をたどれば恐竜のティラノサウルスに近いのだという。
野鶏というのはキジの別名で、キジ科ヤケイ属の鳥の総称である。インドから東南アジアにかけて分布し、セキショクヤケイ・ハイイロヤケイ・セイロンヤケイ・ アオエリヤケイの4種があり、セキショクヤケイが鶏の原種に最も近いといわれる。

日本ではそんなことを言われることはないが、米国では鶏が蔑称に使われることが多い。
chicken heart(鶏の心臓)という言葉からきているのだとされるが、 実際に鶏の心臓の大きさは人差し指の先くらいの大きさしかないことから、「小さな心臓」「気の小さい」「小心者」「臆病者」[弱虫」「腰抜け」と言う意味に変化したと言われている。
チキンの由来は、寒いときや何か恐怖を感じたとき鳥肌が立つことにも関係がある。このときの様態がニワトリの羽根をむしった状態と同様であることや、鶏が周囲に気を配りキョロキョロしていることなどもあって、四六時中まわりの目を気にして自らの安寧を保とうとする動向が、臆病者として表現される。
しかし実際のニワトリは強力な蹴爪を有し、闘鶏などに用いられることからも判るように、比較的好戦的な動物である。
それにもまして、比較的貧しかった人たちが移民として米大陸に渡ったときのことを思えば、鶏の悪口など言えない筈である。
クリスマスに七面鳥を買うことができなかったご先祖様たちは、代わりに鶏を食べたのである。

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