2020年4月11日土曜日

民度を信じる


緊急事態宣言がなされた。
諸外国のように罰則を伴ったものではなく、あくまで「お願い」という形式であるところに、日本人というものへの信頼があるからだと思えてならない宣言にとどまっている。
なにをやっても批判する人というのはいるが、感染者を減らすことで、医療従事者に少しはホッとしてもらえる時間を作り出そうとしていることも理解できる。
国民誰もが困難に耐えなければならない事態になって、いろんな対策が打ち出されるときに、意図的に「一部を切り取ったニュース」を流すことで、国民の分断を招くようなことがあってはなるまい。自分ができることをまずやることからすべては始まる。

自分勝手な主張をして、解決するのは自分以外のものだとする人は、いつでもいる。それは少数であっても、たいていは声が大きいから目立つけれど、大半は日本人の徳目を重視して皆で困難を乗り越えようとしている。
東日本大震災のときのことを思い返すと、何の咎もないのに理不尽にも一瞬にして命を落とした人が多かったのにも拘わらず、その被害者たちは誇り高かく協力しあった。それが本来の日本人なのだと信じる。

互いが助け合わねばならないのに買い占めに走ったり、休みをいいことにジョギングなどで必要に迫られての通行人の迷惑も顧みず走るのを見ると情けない。多くの人は外出を我慢しているのである。
そんな中でSNSを使って無責任なフェイクニュースを流すのは、かつてヨーロッパで流行った魔女裁判につながるような悪行であって、天人ともに許すことはできないから、いずれは裁きをうけるであろう。
混乱を招いたり、人心の分断を図ろうとしているのは、日本人ではないのかも知れない。
様々な国難を乗り越えてきた日本人に培われた民度は、そんな程度の低いものである筈がない。

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