2020年4月3日金曜日

台湾が重視されるようになってきた


両国間で解決しなければならないコロナ問題はあるが、それはそれこれはこれということであろう。
トランプ米大統領は26日、中国の圧力に屈して台湾と断交する国が拡大するのを防ぐことを目的とした台湾同盟国際保護強化イニシアチブ法案(通称・TAIPEI法案)」に署名し、その法案は成立した
上下両院で既に可決済みで、大統領の署名待ちであった法案である。ファーウェイ関連の法案にも大統領は署名した。
米国では、共和党も民主党も中国に対しては強硬な姿勢をとるようになってきているのだという。
韓国に対しても信頼度を著しく落としているから、台湾を重視するようになったともいえよう。
そんなことをしたら中・台は戦争になるのではないかと心配するむきもあるようだが、そうはならないであろうという事情がある。

中国には三峡ダムという世界最大のダムがあるが、近年そのダムが変形してきていると取り沙汰されている。中国は必死になってそれを否定しているが、80個所にも及ぶ亀裂があることは事実らしい。
台湾のミサイルは、そこを攻撃できる能力を有している。ダムが決壊したら下流域の3億人に甚大な被害が及ぶ。

中国・長江(別名:揚子江)中流域に位置する湖北省の宜昌市夷陵区三斗坪にある三峡ダムは、重力式コンクリートダムで、堤高(ダム高)181メートル、堤頂長(ダム頂上部の長さ)は約2310メートルである。

 重力式コンクリートダムは、主要材料であるコンクリートの重量を利用して、ダムの自重で水圧等の外圧に耐え、貯水機能も果たすように作られたダムである。設計通りに行っているかどうかは例によって保障の限りではない。手抜き工事の疑いも拭い去られてはいない。

 三峡ダムには32台の70万キロワット発電機が設置されており、それによって提供される電力の合計最大出力は2250万キロワットで、年間発電総量が1000億キロワット時に上る世界最大の水力発電ダムである。

 「三峡ダム建設プロジェクト」は19941214日に正式な起工式を挙行して着工したが、実際は1993年初旬に工事に着手していたから、2009年末の完工までに丸17年の歳月を費やして完成した。(ダム本体の工事は2006520日に竣工していた)
三峡ダムのすぐ下流には常住人口が417万人の宜昌市があり、その先の長江下流には湖北省の省都・武漢市(常住人口1110万人)、江蘇省の省都・南京市(常住人口844万人)、さらに下流には上海市(常住人口2324万人)がある。

 ある日、突然に三峡ダムが崩壊してダム上流の貯水が下流へ流出すれば、数十万、数百万の中国国民が命を失いかねない。ダム上流の貯水が流出すれば、下流に甚大な被害が出るだけでなく、上流でも堤防の流出や土砂崩れなどの計り知れない被害が出るだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿