2020年4月9日木曜日

何とか感染者を減らせたい


新型コロナウイルスの特効薬はまだできないけれど、既存の薬で薬効が期待できそうなものがいくつかニュースになっている。明るい話題である。

大村 智(おおむら さとし)北里大学特別栄誉教授が、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞したことはよく知られている。
天然物化学分野の研究に従事し、アベルメクチンを発見し、それを基にイベルメクチンの開発に取り組んだ。イベルメクチンは抗寄生虫薬として活用されるようになり、無脊椎動物の神経・筋細胞におけるシグナル伝達物質である塩化物イオン(Cl)の通り道であるClチャネルに結合することで神経又は筋細胞の過分極がおこって寄生虫が麻痺をおこし死に至るとされる。本剤は腸管糞線虫症や疥癬、フィラリア予防などに使用する薬剤であり、駆虫薬(寄生虫を殺したり、体外に排出するために用いる薬の一種)となる。
202044日、オーストラリア南東部メルボルンのモナッシュ大学の研究チームは、「イベルメクチン」が、実験の結果、新型コロナウイルスの抑制に効果があったと発表した。

アビガンは、フジフィルムの関連会社が製造しているインフルエンザ治療薬。感染初期段階であれば効果があると、中国が発表している。

日本感染症学会は、新型コロナウイルスが引きおこす肺炎で、患者の症状を改善させたとの報告がある喘息の吸入薬「オルベスコ(シクレソニド)」について、医療機関向けに使用上の注意点を公表した。

感染者が増大してしまったのは、働かなくてはならない立場の人たちのやむを得ない外出があったのはやむを得ないこととしても、自分は感染しても大丈夫だと身勝手に思い込み、保菌者となっていて他人に伝染させているかもしれないと考えることもない無責任な行動をとることに躊躇わないで、それを拡散してしまった人が居たことも確かであろう。
将来のためにアルバイトなどをこなしてその日の糧を得なければならない若者が、必死で働いている夢を奪ったのだとしたら、その身勝手さを閻魔様の前で何と申し開きをするのだろう。
自分がまだ親の庇護下にいる立場であることを考えもせず、軽はずみな行動が原因となって、経済活動が阻害されることになれば、それは自らに返ってくることは簡単に予想できる。
そうなったとき誰かが助けてくれるとは限らない。
それでも、そういう人たちさえ守らなければならないことで命がけになっている人が居ることに思いが及ばないとしたら、人倫から外れる。全てが自己責任とは言えないにしても、自らの言動を考えてみる必要はある。

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