2020年7月11日土曜日

古くから関りのある国だが


日本と朝鮮半島とのかかわりは、神功皇后の三韓征伐があった時代より古い。
近くに在るからとは言え、エライところと関係をもってしまったものである。
セウォル号の船長が真っ先に逃げたように、彼の国はトップが自身の保身をはかることはあっても、その時々になされた約束を守るということがない。
半島に出た日本はいつでもそうであったが、気が付くと相手として戦っていたのは中国であった。
朝鮮人は逃げてしまうからである。自分に都合が悪いことは全て他人のせいにして愧じない。

95日に、仲哀天皇群臣たちを召して、熊襲攻撃について協議させました。
その時、皇后に神が懸かって神託がありました。
「天皇よ、どうして熊襲が服従しないのを憂うのか。そこは例えれば、肉のついていない背中のように痩せた国であるぞ。兵を挙げて討つほどの国であろうか。この国より宝がある国がある。例えれば、乙女の眉のように弧を描いた国で、我が国の津に向き合った所にある。眼もくらむ金・銀、美しい色が沢山その国にはある。その名を「タクブスマ新羅の国」という。
朝鮮半島に金銀財宝などはなく、貧しい国であった筈なのに・・・
栲(たく)」という文字は、木偏を手偏に変えれば、拷問の拷の字になる。
以来、こことかかわって碌なことがなかった。

たくぶすま(栲衾)とは栲の布の夜具。タクは楮(こうぞ)の類の樹皮から採った繊維。衾は「麻衾」ともあり、寝る時に身体を覆う夜具。
栲の色が白いことから、シラの音にかかる枕詞となった。「栲衾新羅へいます」(15-3587)の例のように、新羅に掛かる。
これは古くから「栲衾新羅国」(仲哀紀8)、「栲衾志羅紀の三埼」(出雲国風土記意宇郡)、「白衾新羅の国」(逸文播磨国風土記)と、「新羅」にかかる言葉でもある。『大系』(日本書紀)では、その理由として「古くタクフスマが新羅の産物として知られた事実があり、一方タクフスマの連想させる白(シロ)と新羅のシラの音の類似とから枕詞となったものか」とされる。

栲衾《たくぶすま》 新羅へいます 君が目を  今日か明日かと 斎《いは》ひて待たむ
 
  ~作者未詳 『万葉集』 巻15-3587 贈答歌

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