2020年7月8日水曜日

そんなデタラメが罷り通っているのでは


中国最大級の金宝飾メーカーで、米ナスダックの上場企業でもある金凰珠宝(Kingold Jewelry、湖北省武漢市)が、借入金の担保としていた83トンの純金インゴットは、金メッキを施した銅だったことがわかった。いくらなんでも、タチが悪すぎる。ナスダックの同社市場価格は昨年同期比で80%近く下落した。
中国国内メディア・財新によると、金凰珠宝は2015年以降、金を担保に信託会社15社から総額200億元(約3000億円)の融資を受けた。国営の中国人民保険公司(PICC)の子会社が融資保険を提供していたともいうが、デタラメが過ぎる。担保価値があるかどうか、資金を貸し付けるときに担保物件の鑑定もしなかったとでも言うのか?
金の偽造問題が発覚したきっかけは、債権者の東莞信託や民生信托が担保である金の検査を行ったことだった。東莞信託は債権整理のために2月に同社を調査したところ、銅に金メッキをした偽の金があることを発見した。さらに、522日、民生信托が裁判所を通じて倉庫を調べたところ、金凰珠宝が召集する83トンすべての「純金のインゴット」とされていたものは、すべて金メッキが施された合成の銅であることが判明した。
中国は、これまで世界各国から比較的穏やかに扱われていたことを良いことにして、やりたい放題であった。
中国の国内だけのことならまだしも、「金凰珠宝」は、米国のナスダックに上場して膨大な資金を調達している。
トランプ以前の政権が上場前の会計監査を甘くしていたからかも知れないが、株式市場の信頼を破壊しかねない。米国では中国の会社を次々に摘発しているというが、当然である。
中国の会社は民間を装っていても、その実態は国有企業なのだと言われている。国をあげて詐欺行為をしているのだとしたら、貿易戦争による関税引き上げくらいでは収まらない。

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