2020年7月24日金曜日

擁護にまわる国がどこにもない


中国4千年の歴史というが、時代が築いた文化が連続しているわけではない。彼の国では自らが否定してしまったものが沢山ある。
易姓革命を繰り返し、その時代時代に前政権を否定したのだから、当然と言えば当然なのだが、共産党政権になってからは、孔子も宗教も否定してしまい、選んだのが共産主義である。
不可能であると証明されてしまっている計画経済にしがみつき、結果的には一部の特権階級のみが潤う国を作ってしまった。
共産主義とは名ばかりの、支配する側と支配される側に分けてしまって、支配される側にはもはや救いがない。
できあがった国は際限もなく欲をかき、覇権にひた走る。

仏教において克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩に、三毒というのがある。
三毒(さんどく)とは、 すなわち貪・瞋・癡(とんじん)のことを指す。これが全ての苦しみの根源だとされる。
貪(とん)は、貪りの心。欲しいものを何でも手に入れようとする執着心。
瞋(じん)は、怒ること。
癡(ち)は、心理を知らず、物事の理非の区別がつかないこと。

そもそもの中国は、万里の長城の外に位置する国は中国ではないとしていたのではないのか?
新彊ウイグル自治区その他における人権蹂躙問題は日本以外の諸国では大々的に報じられているようであるが、日本ではそれが報道されることはない。
中国共産党の根幹にあるのは、自国内であろうが自国領だと勝手に主張する地方であろうが、支配側は被支配側をどのように扱っても構わないという考え方である。
中国に対する諸外国と日本との認識の差が、今後の国際外交に影響を及ぼすことは、十分に考えられる。
日本国民が、報道されないことで知らないままでいて、見誤ってはならない事実は沢山ある。軽く考えていたら大きな間違いである。

アメリカはヒューストンにある中国領事館を、知的財産に対するスパイ活動とここ一連の主権侵害を理由として閉鎖した。言われなくても中国には理由が解っていよう。
これに関して、世界中の国で一国たりとも中国を擁護するところはない。
中国が孤立していることを如実に示している。中国は自分勝手なことをやりすぎた。
対抗手段をとると息まいているが、米国相手に有効な手段などあるまい。
それどころか、戦争の一歩手前の状況に追い込まれてしまったのだとさえ言える。
米国が本気だとなれば、中国に勝ち目はない。米国を舐め過ぎていた結果である。

米国は、中国共産党員が米国に隠匿した資産の凍結と、共産党員の入国を制限する構えを強めている。
いざとなった時の逃げ場を失うことを避けるために、共産党員は規制の甘い日本に逃げ込めるように画策しているというが、マスコミがそれを取り上げることはない。

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