2016年4月11日月曜日

発展し続けるのは難しかった古代文明

古代文明とよばれてもよいものは、30余あるというが、エジプト文明・メソポタミア文明・インダス文明・黄河文明の四つが特に有名で、四大文明といわれる。

日本がようやく国家の体を成してきた邪馬台国があった頃の中国は、三国時代ということになり、魏書等でその頃の日本が覗える。
日本の発展は、中国文明のお世話になったことは紛れもない。それを否定する人はまずいないだろうと思う。

中国4千年の歴史というが、そんなに古くからの文明があったのに、つい最近まで近代化が遅れたのは何故なのだろうか。
易姓革命といわれるように、前代までの王朝を根絶やしにしてしまうことも影響しているかもしれないし、政治体制というものもあるかも知れない。
歴史の流れを見ると、黄巾の乱・太平天国の乱などのように、民の不満が高まって国が疲弊したとき、時代が変わった。
王朝の正当性を主張するのは、並大抵のことではない。

中華人民共和国は戦勝国だと主張するが、先の大戦(敢えて大東亜戦争というが)において、日本が中国に負けたと思っている人は殆どいないのではなかろうか。
太平洋戦争で米国に負けたのであり、中国はアジア諸国で一国だけたまたま連合国側にいただけなのではと思っている。

政権の正統性を主張するのにとって、どうやらそれが一番の不満で、日本叩きをしているのではと思えてならない。
日本は、共産党軍(八路軍)とは殆ど戦っていないし、終戦後、中国国内で国民党軍との内戦に勝って政権を樹立したのだと日本が思っているのに対して、歴史の事実だから効果的な手段がない。

共産革命はしたものの、その後が発展できずに貧しかったから、不満が党に向くのは何としても避けなければならない。暴動は即、政変に結びつく歴史を持つ国柄なのである。
天安門事件などの暴動は、政権に大影響を与えかねない。それは絶対的に隠蔽し、内に向かう不満を、外に敵を作って日本叩きなどで目を逸らすことを考えるのは致し方ない。

中国が外国と戦って勝ったという例を殆ど知らないが、弱腰でいては国内の不満を抑えられないから、南沙諸島にしても尖閣にしても強面の姿勢を崩せないのだと私なりに理解すると、すべてがわかりやすく思えてきた。

国と人口が大きすぎるのであろう。

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