2020年2月14日金曜日

一定の割合で反対者はいるが


トランプ大統領の弾劾裁判は希望的観測を述べる大方の予想を覆して、無罪判決で決した。
マスコミが煽り立てて、弾劾が実現するかのように騒ぎ立てていたが、もともと無理筋であることを指摘した人は少なくなかった。日本のマスコミが他国のことをとやかく言っても始まらない。

日本人の多くは、米国大統領といえば絶対権力者のように思っているが、三権分立が厳しく分けられている米国においては、大統領と言えども行政権を逸脱することはできないことを知らない。
例えば、大統領が立法府の議場に入るには、議長からの招待状がなくては叶わない。
States of the Union(一般教書演説)のときも同様であり、ここで法案の作成を依頼する。

米国民主党はマスコミと一緒になって、大統領を退陣させようとして疑惑を追及したが、そもそも証拠として提示することができるほどのものは殆どなかったから、目論見は大はずれしたということになる。最初からわかっていたことなのである。
上院が民主党で固められていたから否決されたのだというが、有罪無罪を決するための票数差はたったの4票。疑惑が疑惑でなくて事実だと立証されていたら、そうはいかなかった。
その結果がどうなったのかというと、アイオワ州の予備選を見ればわかる。
選挙結果さえ正確に発表できない体たらくで、民主党は大きく支持率を落としたことになる。
候補者が接戦だったことだけが大きく取り上げられているが、投票率は低かったのだという。

米国の情報機関は有名なCIAとFBIだけではない。16もの組織があるのだとされている。
その情報量は、マスコミが束になってかかっても敵うようなものではない。その組織を封じることなど大統領といえども無理であろう。
にもかかわらず、民主党が弾劾裁判に持ち込んだことは、頭から無謀なことだったとしかいえまい。マスコミを頼りにしすぎたのではなかろうか。
結果として民主党は支持率を大幅に落とし、トランプ氏の支持率は逆に大きくあがった。

日本のマスコミも政権批判に躍起となって批判を繰り返すが、無理が過ぎると同様に信を失うのではなかろうか。

フェイクとまでは言わないが、中東に護衛艦を派遣するについても、中東問題の権威と言われる人たちを連れてきていろんな意見を述べさせたが、彼らの言うこととどうも実情は違うのではなかろうかと思える意見を述べられる方が出てきてしまった。
飯山陽(いいやまあかり)さんとおっしゃる イスラム思想研究に携わっている方なのであるが、説得力がまるで違う。その立脚している研究は、中東だけではなく世界中で発生するイスラム教や信徒に関わる事象を分析しているから、生半可な知識では太刀打ちできない。

マスコミには最初から持って行きたい方向があるのかも知れないが、事実に基づき広汎で公平な観点からのニュースを提供しないと、そもそもの存在理由を失う。
人が集まれば一定の割合で反〇〇を叫ぶ人は確かに居る。考え方や意見は個人の自由だしそういうことがあっても不思議はないが、どうも限られた団体や組織の近くに居て、他の大多数の意見とは乖離してしまっていることに気づけていない人たちのように見て取れる。
自分たちが少数意見であることが薄々は判っているからか、より大声を出すことが多いが、人間というものを理解しているならば、大声や過激な言動はドン引きされるのが通常の反応であり、逆効果だと知らねばなるまい。騒いでも賛同者が増えるわけがない。
マスコミの受け売りだけでものをいう一般人たちを操っても、いつまでも頼りになるわけがない。

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