2020年2月4日火曜日

馬と牛


今年の干支はネズミ。キャットイヤー(キャット嫌)。猫が干支の中に入っていないわけは、何年か前に書いたことがある。
昨日、明治維新前の昔から馬肉を食する地があることに触れたが、日本は仏教の影響もあってか肉食は避けた。
唯一、鳥は例外であったから兎も食べた。ただし兎(鵜+鷺)とこじつけたから、数え方も1匹2匹ではなく、12羽とした。

家の近所に馬頭観音が祀られていて、近所の人がいつも綺麗にしている姿をよく見かけるが、馬頭観音は有っても牛頭観音というのは見たことがない。
牛頭馬頭というのは、そもそもが仏教における地獄で獄卒をしているという獣人、牛頭鬼と馬頭鬼のことであるが、普段我々が目にするのは、馬頭観音と牛頭天王(ごずてんのう)。

牛頭天王は、日本における神仏習合の神である。釈迦の生誕地に因む祇園精舎の守護神とされた。
蘇民将来説話の武塔天神と同一視され、薬師如来の垂迹であるとともにスサノオの本地ともされた。
馬頭観音は、仏教における信仰対象である菩薩の一尊とされる。観音菩薩の変化身(へんげしん)の1つであり、 いわゆる「六観音」の一尊にも数えられている。観音としては珍しい忿怒の姿をとっている。

馬は家畜として飼われて身近にあったが、病気などで死ぬこともあったから、間違えてそれを食す者が出ることがないように、葬ったあとを馬頭観音として祀ったのだとも聞く。

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