2020年2月27日木曜日

日本で一番最初の神様


日本人であれば、一番最初の神様の名前くらいは知っていた方が良い。
壮大な宇宙創成ロマンから始まる。
古に(いにしえに) 天地(あめつち)未だ剖(わか)れず 陰陽(めお)分かれざりしとき
渾沌(まろか)れたること鶏子(とりこ)の如くして 溟(ほのか)にして 牙(きざし)を含めり
(大昔、世界がまだ天と大地も分かれていなくて、昼も夜もハッキリしなかった頃、渾沌としていることまるで生卵のように形もなく、暗く定かでない中に、何かが起きそうな予感を秘めていた。)
日本書紀の書き出しはこうなっている。
高天原に一番最初に出現したのは「天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)であった。
次に生まれたのが 高御産巣日神( たかみむすひのかみ) 」と「 神産巣日神 (かみむすひのかみ )」 です。この三柱の神様を古事記の序文では、「造化三神」と称しています。
このことにより天地がわかれたのを天地開闢(てんちかいびゃく)と言い、一番最初のことを表す語として使われる。
「天地剖判(てんちぼうはん)」とも言う。

神話は荒唐無稽なものであり信ずるに足りぬ、という人もいるが、宇宙の成り立ちから解き明かすその哲学的想像力だけをもってしても、無視できないものを含んでいるのではないだろうか。
歴史書だとすることだけに価値があるとはしないで、どこかにそれと関係するような事象が有ったのではなかろうかと考えてみることで、浮かび上がってくるものがあるように思える。
神話のある国は、世界でも数少ない。

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