2020年2月6日木曜日

原油の輸入を守らなくてよいのか?


202022-中東地域への自衛隊派遣で、海上自衛隊の護衛艦の部隊が2日午前、神奈川県の横須賀基地を出港した。
ソマリア沖海賊の対処活動は、ソマリア沖やアデン湾で活動するソマリア沖の海賊の海賊行為から付近を航行する船舶を護衛する目的で行われる自衛隊海外派遣である。
憲法上の制約があるから武装は最小限にとどまり、文字通り命がけの任務である。
事前には、中東諸国への説明をして、その同意と賛同を得た上での派遣である。
政府要人が出向を見送るのは当然であるが、例によって憲法違反だとのプラカードを掲げ、反対運動に集まった者が船を出してまで騒ぐ光景が、これみよがしに報道された。
これが憲法違反だというのなら、憲法そのものがおかしいのである。

思い起こせば、2003年に成立した「イラク特措法」に基づき、自衛隊はイラク戦争で荒廃した同国の人道復興支援任務を09年まで実施した。
特筆すべきは、各地でテロリストの攻撃を受け、最終的に約4500人の戦死者と約3万2200人の戦傷者出した米軍に比べ、自衛隊は1人の死傷者も出さなかったことである。
イラク南部サマワで06年まで活動した陸上自衛隊は、戦車や火砲など重装備を持ち込まなかった。武器使用の要件も、正当防衛や緊急避難などに限定されていた。テロリストからすれば、これほど攻撃しやすい相手はいなかったのにである。
だが、自衛隊が現地に到着する前から、サマワでは小泉純一郎首相(当時)の似顔絵入りの垂れ幕が登場するなど、歓迎ムード一色だった。イラク暫定政権のヤワル大統領(同)が「自衛隊はイラクで活動する外国部隊の中で、最も歓迎されている」と語るほどだった。
米CNNテレビは、サマワ住民約70人の自衛隊宿営地へのデモを報じた。何とそのデモ隊は日章旗を持ち、「サマワ市民と自衛隊で安全な街を再建しようと」と書かれた垂れ幕を掲げ、体調の佐藤氏に花束を贈ったのである。
佐藤氏は、族長たちの要望によく耳を傾け、親身に世話をした。ある有力なイラクの族長は次のような布告を出した。
「日本軍を攻撃したら一族郎党を征伐する」
産経新聞は同年11月12日、サマワ市民による「自衛隊駐留継続懇願デモ」も伝えている。米軍と武装勢力の激しい戦闘が行われていた同月11日、市民約140人が自衛隊の宿営地にやってきて駐留継続を訴えた。「NO、テロリズム」「自衛隊に感謝」という横断幕を持っていた。
このように熱烈に受け入れられていたのに、日本の報道は派遣反対で塗りつぶされていたのである。
報道されないことで言えば、他にも例はある。
例えばインド連邦議会は、毎年のように、時期になると原爆犠牲者追悼のための黙祷を行ってくれている。
日本に友好的なことがなされた事実を務めて報道しないのは何故なのだろう。

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