七夕の節句には、早起きして里芋の葉に乗ってキラキラ光る朝露を集めて墨を擦り、短冊に願い事などを書いて笹に飾ったものでした。
昔は、子供がいればどこの家でも笹飾りをしたものですが、今は七節句を祝う風習がなくなってきてしまっているようです。
中国の伝説では、七夕の夜に雨が一粒でも降れば、隔てられている天の川が溢れて、彦星と織姫は会うことができないのだとされています。
好きあう二人が年に一度の逢瀬も叶わぬとは可哀そう。
そこでカササギの橋というのを考え出したらしいから、救いがあります。
七夕の夜、牽牛(けんぎゅう)・織女の二星が 会うとき、カササギが翼を並べて天の川に渡すという想像上の橋です。
男女の契りの橋渡し のたとえにも用いられますのが、烏鵲橋(うじゃくきょう。
鵲(カササギ)の 渡せる橋に置く霜の
白きを見れば夜ぞ更けにける ( 中納言家持)
0 件のコメント:
コメントを投稿