2015年7月4日土曜日

七夕に雨が降ってもカササギが橋をかけて二人を会わせてくれる

七夕の節句には、早起きして里芋の葉に乗ってキラキラ光る朝露を集めて墨を擦り、短冊に願い事などを書いて笹に飾ったものでした。
昔は、子供がいればどこの家でも笹飾りをしたものですが、今は七節句を祝う風習がなくなってきてしまっているようです。

中国の伝説では、七夕の夜に雨が一粒でも降れば、隔てられている天の川が溢れて、彦星と織姫は会うことができないのだとされています。

好きあう二人が年に一度の逢瀬も叶わぬとは可哀そう。
そこでカササギの橋というのを考え出したらしいから、救いがあります。

七夕の夜、牽牛(けんぎゅう)・織女の二星が 会うとき、カササギが翼を並べて天の川に渡すという想像上の橋です。
男女の契りの橋渡し のたとえにも用いられますのが、烏鵲橋(うじゃくきょう。

鵲(カササギ)の 渡せる橋に置く霜の  白きを見れば夜ぞ更けにける ( 中納言家持)


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