2015年7月20日月曜日

無人島だから守らなくてよいと言われても

TVでよく顔を見るジャーナリストが対談しているのを見ました。
いつも自論を頑固に主張して、相手の言うことに耳を傾けることはまずみたことのない人です。

いわく「一体どこの国が日本に攻めてくるというのか?」
聞かれた方だって、公の場でそんな危惧のある国名をあげるわけにはいかないということが解っていての極めてあざとい問いかけ。
モンゴルやチベット、南沙諸島や尖閣諸島、小笠原近海でも相手を組みし易しとみれば押し込んでくるのは承知の上で言っているのである。
挙句に、「尖閣は無人島なのに、占領されたら奪還するために戦うのですか?そんなところで戦う必要はない。」と言い放った。
馬鹿いっちゃあいけません。固有の領土には無人とはいえ領海もあれば排他的経済水域、領空というものがある大切なものです。
そしてさらに、「本土が攻められたら、自衛隊が戦えばいい。」自衛隊のことは最近まで認めていなかった人だと思うが、ついに「国民が一致団結して防衛しよう」とはいわなかった。他人事なのである。

戦争にならないようにする抑止力として安保法案が上程されたと思うのだが、マスコミを含め、それを「戦争法案」だと本質を曲げて決めつけ、すぐにでも戦争になるようなことを喧伝して、議論の本筋から目をそらせようとしているばかりでは、国民の理解が進むはずがない。

ものごとは、それが起こる前に備えをしておくというのは当然なのではないだろうか?
だからなのか、憲法を改正してからなら、安保法案は賛成だという人は意外に多いように感じる。
憲法改正には時間がかかるから、解釈で対応しようとしている知らされていない緊急性があるのかも知れない。

日本が平和でこられたのは、憲法9条があるからだというのは、余りに一面的すぎる。
冷静に考えて、日米安全保障条約という同盟関係があったからだという側面を否定しきれまい。
(日米安保条約は、過激な反対運動に晒されたが、今は一定の評価をされている、)

一旦有事ということになって、助けに入ってくれる人が殴られていても「わしゃ知らん。」では、普通に考えて通らないと思うのだが、良い対案があるのならそれを提示して皆で議論を尽くすべきだと思う。
現実問題を考えるときは、感情論ではすまない。誰かの意見に引きずられるのではなくて、自分でもじっくり考えてみたいのです。

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