2017年11月2日木曜日

伏せられていても見えてくるニュースから

トランプ大統領に何か問題が起こると、なぜか嬉しそうに報道するAテレビというのがある。
習近平主席に何か問題があっても、持ち上げることこそすれ、批判がましいことは言わない。
偏りがあるということは、ある意味、見ていて非常に解りやすい。

外交問題に詳しいわけでもないし、細かいことがどうなっているのかは解らないが、ニュースなどを見ていると、大まかに判ってくることがある。
民間会社が市場原理に従って経済活動するわけではないから、中国は鉄鋼とセメントが過剰生産され在庫は膨大となって、その処理に困った。
尤もらしい理屈をつけて何とかしようとして捻りだした方策が、一帯一路でありAIIBであったのではないのか?
大口を叩いてもその実態は自前で資金を調達できないから、何とか日本と米国を引きずりこもうとしたが、それには失敗した。
最初の内は構想に賛同して参加した国も多かったが、段々に底を見透かされ、英・仏・独の欧州主要国は、その調印を拒否しているという。
それはそうだろう。強烈な情報機関を有している国々なのである。
AIIBのバスに乗り遅れるなと大騒ぎした人やマスコミは、それを取り上げることをしない。

北朝鮮も脅威だが、現実的な脅威は中国の行動にもある。
尖閣もそうだし、石垣市の漁民は自国の海なのにそこで漁ができないという現実がある。
周辺諸国への継続的な軍事的侵略は、大戦以後の大国としては、中国しかしていない。

何としても海に出たいと思っても、日本が邪魔になる。
覇権的行動を憂慮して、日・米・豪・印の同盟ができてしまい、東南アジア諸国も昔から信頼できる日本を頼りにして包囲網ができてしまった。
蝙蝠外交をする韓国は信用できないし、北朝鮮は言うことを聞かない。
北の大国であるロシアの抑えというのは更に厳しい。
即ち、孤立してしまっているのである。

日本と友好的につきあわなければどうにもならないと思うが、そういう選択ができにくい国内教育を続けてきたから、それをするのには躊躇いが出る。
無理して海に出ようとしたら、今まで虐げてきた内陸部の勢力から背後を突かれて身動きがとれなくなることにもなりかねない。
ざっと大雑把にみてそういうことなのではなかろうか?

大国を自称するなら、どこからも信頼されるような振る舞いをしない限り、先が見込めない状態なのだと思うが、如何だろう。権力闘争に明け暮れていたのでは、国民が無視される。
素人考えだと一笑に付すことはできまい。

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